女の賞味期限
そして疑問、その2。

「でもよく、あの部屋に住まわせてくれたね。」

「店長と、仲いいんだ。使ってないからいいよって、言ってくれて。」

「そうか。いい店長だね。」

そんな話をしていたら、なんだかこれからの大成君の事、もっと見ていたくなった。

ん?

それって、やっぱり見守るって事?

やだ私、本当に大成君の母親みたいになってるじゃん。

って、違う違う。

そう言う意味じゃなくて、もっと……もっと?

大成君と、一緒にいたいって事?


「遥香さんは、一人暮らし?」

「そうよ。レンタルショップから10分くらいのところ。割と近いでしょ。」

「うん。」

微妙に話が盛り上がって来たのが、悪かった。

いや、それよりも大成君の話がうまくて、ビールが進んだのがいけなかった?


気づいたら、大成君に絡んでいた。


「大体さぁ、大成君って彼女いるのぉ?」

「今は、いないよ。」

「あら~残念。いたらあそこに住まなくて、よかったのにねぇ。」
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