女の賞味期限
「うん……いいよ。」

どこで寝るかなんて、もうどうでもいい。

大成君が、来てくれただけで、嬉しくなる。

最初、『一緒に住もう。』って言われた時、冗談だと思ったから。


「今日の夜、何食べる?」

振り返った大成君が、眩しく見える。

「何にしようね。大成君は、何食べたい?」

「僕は……遥香さんが作った物だったら、何でもいいよ。」

目の前に、大成君がいる。

あっ……もしかして……

キスとか、されるのかな。

私は、何となく目を閉じた。


「そうだ。生活費、どうする?」

私は、パチッと目を開けた。

「全部半々にする?それとも、僕が家賃出して、食費は遥香さんにする?」

そこには、私を通り越して、キッチンに立っている大成君がいた。

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