女の賞味期限
「あ、ありがとう……」

頼りになるナイスバディ。

その人と共に私は、家を出た。


近くのスーパーまでは、歩いて10分。

いつもお世話になっている場所だ。

「今日は、何にしようね。」

大成君は、ワクワクしている。

「何か食べたい物、ある?」

「ハンバーグ。」

私は、体が固まった。

この時のハンバーグと言うのは、つまりその、焼くだけの物ではなく、合挽き肉からこねる本格的な物の事だよね。

「えーっと……」

いや、ここはまず焼くだけの物を提案してみよう。

ここのスーパーは、手ごねを成形したハンバーグを売っているから、ただ焼くだけの物でも、味は違うはず。

「じゃあ、ハンバーグはあっちだね。」

確か、総菜コーナーにあったはず。

私は一気に、総菜コーナーを目指した。


「あれ?肉コーナーって、こっちだよ。遥香さん。」

一瞬、足が止まったけれど、私は笑顔で振り返った。
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