女の賞味期限
「もしかして遥香さんって、”男子厨房に入らず”の人?」

「すごい言葉、知ってるんだね。」

って言うよりも、私がこんなんだから、積極的に入ってほしいタイプ。

「ううん。手伝ってくれて、感謝しているよ。」

その時の大成君の嬉しそうな顔。

可愛くて、こっちが癒される。


この日は、その後何気なくシャワーを浴びて、何気なくお互いお休みを言って、終わった。

結婚相手とか、付き合う相手とか、そう言う事は置いといて。

一緒に住むパートナーとして、いい人と巡り合ったなと思った。

が。

問題はここからだった。


翌日、起きてきた私の姿に、大成君は釘付けになっていた。

「なに?」

「いや、すごい寝ぐせだなって思って。」


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