女の賞味期限
「寝ぐせ?」

私はリビングにある鏡を見た。

前髪はあっちこっちに飛び跳ね、後ろ髪は誰かに襲われたかのように、グチャグチャになっている。

でも言わせて貰うのなら、いつもの寝起きの私なんですけど。

「はははっ……」

ササッと髪を直したけれど、寝ぐせが全て取れた訳じゃない。

それでもまあいいかと、キッチンへ行った。


「大成君は、朝ごはん食べるの?」

「うん。食べたい!」

大成君は、犬がしっぽを振っているかのように、期待の顔をしてキッチンへ来た。

「もしかして、朝ごはん作ってくれるの?」

「うん。」

私はこれでも、朝食はしっかり摂る派だ。

「待っててね。」

「うん。」

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