めっちゃ。今も昔も。…これからも。
夕方。
『そろそろ向こうついとっても変やないけど。連絡来んなー。どんしたんやろ?』
プルルルル、プルルルル
崇からの電話。
『もしもーし。』
「すみません!もしかして速水崇さんの御家族さんですか⁉今さっき速水さんの乗ってたタクシーがスリップ事故を起こして…」
『えっ……』
それからはとにかく頭が真っ白になって、どうなったかもほぼほぼ覚えてへん。
ただ、これだけはわかった。
崇はこの世を去った。うちに…うちに会いに来たせいで…うちのせいで…!!