めっちゃ。今も昔も。…これからも。
崇のお葬式のあと、うちは崇の御家族さんからあるものを受け取った。
なんだろう…?
『!!』
そこには手紙と1枚の札。
うちは手紙に目を通す。
《聖へ
お前がこれを読んでるってことは俺は死んでるってことかな?俺、聖と出会って付き合って、絶対結婚しようって思ってた。だからさ、もし俺が死んだらってふと考えたとき、伝えたいことがあったんだ。だからこれは半分本気、半分冗談で書いてみた。結婚したあとにまた書き換えようと思ってる。
本題にはいるとさ、伝えたいことっていうより、贈りたい言葉?があるんだ。一緒に入ってるこの札。もちろん知ってるよな?だってお前の得意札だし。【瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に 逢はんとぞ 思ふ】聖はこの札の意味知らないよな?この札のだいたいの意味はな【川の流れが早いので二つに別れてまた一つになる川のようにまた来世でも一緒になろう】って意味なんだ。何が言いたいかわかるか?この手紙は結婚する前のものだから、つまり、現世では無理だったけど、来世では一緒になろうな!ってことだよ。不吉な手紙でごめん。でも、ほんとに好きだよ聖。めっちゃめっちゃ好きやねんで!聖!幸せになってくれよな。
崇》