僕の姫【短編】
ほんのり焼けている肌。
小さな顔。
大きな瞳。
「けんたッ?」
僕は
ハッとわれにかえった。
「ごめんよぉ…。」
そう笑ってごまかし、
彼女の体を起こす。
彼女に触れている部分が
次第に熱を帯びてくる。
僕はたえきれず
彼女を抱き締めた。
「すきだ。」
そう言うと彼女は
顔を真っ赤にして
「私もけんたのこと
大好き。」
なんて言うもんだから
思わずキスしちゃったよ。
僕が彼女から
唇を離すと
彼女は
ふぅ-と
息を吐く。
「息してなかったの?」
と聞くと
「忘れてたぁ。」
と舌をペロッと出す、
そんな仕草が可愛くて
今度は
深い深いキスをした。