僕の姫【短編】

「あッッ!!」
と僕がいったときには
彼女は机に足を引っかけ
転んでいた。
彼女はいつも同じ場所で
転ぶ。


涙目になりながら
「またこけたぁ-。」
なんていう彼女は
かなり可愛い。
僕は
「よしよし。」
なんて頭を撫でてあげる。




月曜日は
自転車でこの道を通るのが
僕達の習慣。
そして
彼女の家で
少しコーヒーを飲んでから
帰る。
いつもなら
そうだった。
でも今日は
「けんたの家に行きたい!」
ッて、彼女が言うもんだから
僕の家に
彼女が来た。


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