僕の姫【短編】

僕の家に来て
とくに何をするわけでもなく
コーヒーを飲みながら
彼女と話す。
そして帰り際
彼女は
「けんたぁ…
私のこと好き?」
なんて上目づかいで聞くもんだから
僕の心臓は
破裂しそうなくらい
ドキドキしてた。

僕は
「好きだよ。」
というと
彼女は顔を赤くしながら
笑顔で
「ありがとう。」
なんて言うもんだから
思わず
キスしてしまった。

じつは
僕達3ヶ月ちかく付き合ってるけど
キスしたのは
今日が初めて。







その日の夜。
僕の心臓は
まだドキドキ言っていて
結局あまり
眠れなかった。
次の日
朝練に遅刻したのは
言うまでもない。


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