君は嘘つきだ。
そんな夏休みが何日かした頃。

やはり、イケメンくんからのメッセージは途絶えない。


《俺、みかけたことないから
見かけたら声掛けてね!》

うちは全然見たことあるんですけどねー。

なんか悲しいなおい。


《わかった!でも、声かけるのきついかも。
ていうか、バリバリうちは見たことあるよ》


《なんだと。じゃあ、俺が気づいたら手振るよ!俺全然周り見ないからみかさん?のこと気づけなかった》


なにみかさんって。

意外にもツボに入り大爆笑をする。

そういえば結構話してるくせに、全然名前の呼び方決めてなかったなー。

《そうなのか笑 ちゃんと周り見ないから怪我するんだよ。
それとみかでいいよ。うちは、なんて呼べばいい?》


《確かにそうかもしんない笑ちゃんと周り見る!!
俺のことたつやって呼んで!!》


なに、イケメンのこと呼び捨てできないんだけど!!

でも、まあそんなこと言えないしな。


《りょーかい。たつやって呼ぶね。》


《おう!!課題終わった?》


ちゃんと話し続けるんだ。

なんか可愛いな、なんて思ったりする。


《手つけてない笑》

《俺も笑》


やっぱそうだよな。

みんな課題なんて、
ギリギリまでやらないよね。
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