君は嘘つきだ。
慌てて、出ると不機嫌な声が聞こえた。


《なんで、返信くれないの》

「あーごめん。疲れて横になってた」


《ふーん。》


「何寂しかったの?」


《別に》

可愛い。
ツンツンしてるところがまた可愛い。


こういう部分で可愛いなんて思うから、
ダメなんだよな。

だから、離れられないんだよなぁ。

今思い出すと、今彼と付き合った理由は、
うちのバイト先に友人と今彼がきて一目惚れした彼が猛アタックしてきたんだよね。

まぁ、そんな彼氏は
猛アタックするくせに他の女と付き合ってたっていうね。


でも、好きだから待っちゃうんだよね。
ダメンズ好き女だよ本当に。

「ごめんね。じゃあ話そうね」


《仕方ないからいいよ》


「嬉しいくせに」


楽しい会話してるけど、
どこか胸が痛かった。


本当に別れるのかな、って。


こんなんダメだけど、自分がもし彼女だったら嫌だけど、好きには逆らえないんだ。


本当は、今すぐ別れたい。
それで蹴りつけてから安心したい。


けど、それまで待つのが自分自身も少し嫌なんだ。


ごめんなさい、彼女さん。




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