君は嘘つきだ。
《大好きだよ》

彼のその一言が聞けた。

その言葉で安心するんだ。

「うちもだよ」

人の不幸を願う、うちは幸せになれないやしない。



そのまま今彼と電話したまま寝落ちして朝が来た。


「おはよー」と交わし、学校行くねとなり電話は終わった。



あのイケメンくんからは、メッセージが来てた。


《何組ー?》

っていうメッセージが。

今夏休みだし、そんなん聞いても
意味無くね、
とか思いつつ3組だよ、と答える。



そろそろ部活だし、早く行かなきゃ。


ご飯を食べて急いで家を出る。

毎回ギリギリにでるのはうちのくせだ。



同じフィールドを使うサッカー部は今日はいない。


「今日サッカー部は?」


「昨日はたまたまかぶっただけで、これからは10時からだよ」


「あーそうなんだ」


なんとなくイケメンくんの顔が見たかった。

ちょっと残念だなー。


「なに?いい人でも見つけたの?」


真結が、ニヤニヤしながら聞く。

こいつ変に勘がいいからな。


「別にそういうんじゃない」


「あっそーなんですか」


絶対なにか察しただろ。

そのうち探られるんだろうな。


< 9 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop