龍馬 暗殺



「ちょっとちょっと!
何だいこの騒ぎは!!」


我らが集まる2階に、寺田屋の女将が来た。


確か・・・お登勢という名であったか。




「女将、申し訳ござらん。

御用により踏み込ませてもらったが、
情報の誤りだったようだ。」



「はぁ!?

あんたらこんな時間に宿中を引っ掻き回して、

“間違いでした”
で済まされると思ってるのかい!?

お泊まりになっているお客さん、
みんな怖がってるじゃないか!

どうしてくれるんだい!?」



「申し訳ない、障子の修繕代や客達の宿泊代は見廻組が立て替える。それで勘弁・・」



「やめろ今井!」



お登勢と話す佐々木さんの横から、

今井が持っていた刀をゆっくりと、
お登勢の首元まで上げる。


思わず本日一番の大声を出してしまった・・。


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