龍馬 暗殺
「・・・・・坂本龍馬を暗殺する。」
「坂本龍馬ですか!?」
その場にいる全員が驚く中、今井が真っ先に佐々木さんの言葉に反応する。
「戌から、坂本が京に入ったという報せが入ったそうだ。」
戌か・・。容保公に仕える5人の忍。
奴らの情報ならまず間違いないであろう。
「先の、慶喜公による大政奉還は諸君らの記憶にも新しいが、
それで幕府が力を失ったわけではない。
一時的な薩長の勢いに、
徳川家が飲み込まれる恐れは無い。
だが、坂本龍馬をこれ以上見過ごすごとは出来ぬ。
奴がいる限り、
次はどのような手を打ってくるか分からない。
容保公からの密命、
即ち、幕府のご意向と心得よ。」