ヘタレとドSとツンデレと
「誰にプレゼントするの?」
「あー……」
少し考えながら先ほどの女子高生の会話を思い出す。
女子高生ぐらいの年齢ならば、アクセサリーや化粧品などのコスメにも興味を示すだろう。
だけど、シノミヤの中の彼女に女性らしいプレゼントと雰囲気は、どうにも違和感でしかない。
正直、自分がそんな物をプレゼントしている事にも気持ち悪さを覚えてしまう。その結果……
「お前と同い年くらいの奴にな。だから、俺には何を選んで良いか分からねえんだ」
「そっか。任せて、お兄ちゃん。可愛いの選んであげるね」
「おう」