ヘタレとドSとツンデレと
これで全ては解決……になるはずだった。しかし、彼らは忘れていた。こんな騒ぎを起こして、黙ってはいない人間が居ることを。
いつからそこに居たのか、散らばったチョコレートの一つをつまみ上げた人物は物珍しそうにそれを見つめている。
「成る程。ナツキ君の奇怪行動及び、この騒ぎは、これが原因なんですね。そして、効き目は短時間……ですか。また妙な物を開発しましたね」
「あ、羽柴さん……それは……」