オリオン座をみつけたら
天体観測部
「うわぁ…、すごい…!」
ドームのなかには3、4人いて、壁には星座の表や防寒着、星座について書かれた本などが揃っていた。
「みんな!集まってくれ!」
パンパンと先輩が手を叩くとそれぞれのことをやっていた人達が集まってきた。
「ようこそ青藍高校天体観測部へ!」
天体観測部?茶髪をクルクルにまいた先輩が笑顔で声をかけてくれる。
ここ、部室なのかな?
「なになに、新入部員?まってましたぁー!!」
「冴、うるせぇよ耳元で。」
「なによ、あんたなんてー」
「2人ともだまれよ、星哉が怒んぞ?」
キラキラした瞳の美人先輩とメガネをした男の先輩が言い合うのをとめる呆れた顔をする男の先輩。
「今日はこの子を元気にするんだ」
先輩の言葉に不思議そうな顔をする先輩方。
そうだよね。いきなりきて元気にするって…迷惑だよね。
俯く私。
でも、先輩方はそんな私に、
「じゃあ私がげんきにするね!」
と、笑いかけてくれた。