オレ…ハツラツ娘に惚れられちゃいました!?〜【幸平。】番外編〜
これからも…
美亜と一緒に歩いていく。
「幸ちゃん…?」
こっちを向いた美亜に、唇を重ねた。
誰もいない門の前。
少しのスリルとビックリした美亜の顔。
そっと唇を離して笑った。
「第二ボタンの代わり?………ボタンよりこっちの方が、思い出だろ?」
「ッッ…!」
照れた美亜の顔も久しぶりに見た。
これも良い思い出。
門を出た俺の腕に美亜の細い腕が絡み付く。
「幸ちゃんッッ!大好き♪」
そんな美亜に俺の返事は決まってる。
「知ってる♪」
春が訪れようとしている、まだ寒い季節。
手の平が美亜の小さい手と絡み付く。
卒業したけど…
まだ終わりじゃない。
卒業は始まりでもある。
終わりのないこの道を…
俺は美亜と歩いていく…。
言葉にはしないけど…。
大好きだ…美亜―――。
俺達に吹いた寒い風の中に、春の匂いがした…。
――――――END―――――――