春陽くん、私のこと、スキデスカ…??
心配そうに私の顔をのぞき込んできた春陽くん。
か、かっこいい……っ

思わず手で顔を隠してしまいそうになるかっこよさにもう私は言葉が出ない

『い、嫌じゃないっ』


挙動不審すぎる私はやっとのことで答えると、春陽くんは可笑しそうに、そしてなんだか嬉しそうにクスッと笑った。



かっこよすぎる。
反則だよ…。


春陽「じゃあ俺が持ってく。
西岡さんこそ、初サボりになるけど、いいの?」

な、なんで初サボりって知って……?!
私が真面目ちゃんに見えるからかな、



『ちょっとサボるの楽しい自分がいます』


人生で初めてサボった私は、そわそわしつつも1度はしてみたかったサボるという行為になんだかにやけてしまう



春陽「……そ。
職員室でよかったよね?」

お優しい……っ、

『うんっ』


それにしても身長高いなぁ……っ
180くらいかな??
なんでこんなに大きいんだ……



横に並ぶ日が来るなんて思わなかった。
まぁ、春陽くんの優しさなんだけど…、

廊下を歩きながらそんなことを考えていると、春陽くんとまた目が合った。

今日は幸せだあ…。




春陽「俺の顔になにか付いてる?」

『ふぇ……?!』

急に春陽くんが立ち止まって隣にいる私を不思議そうに見てきた。


み、み、見てたのバレてた?!?!

『あ、いや、別になんでもないっ』

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