春陽くん、私のこと、スキデスカ…??
急に蓮は春陽くんを呼び止めて、そんな言葉を口にしてきた。

れ、れ、れ、蓮……?!?!?!
あぁ、それ以上は言わないでぇぇぇぇ

春陽「……あー…、まだ、かな。」


い、嫌そうな声だなぁ……。

チラリと覗きみると、案の定と言うべきか、春陽くんは少し困ったような顔をしていた。

ですよねぇ……。

蓮「春陽もお前も帰宅部だろ?
行こうと思えば行けるし、そろそろ行ったほうがいいんじゃねぇの?

な、月希、お前も行きたいよな?」

蓮、ごめん。















すっごいありがた迷惑だよおおおおお

『ま、まぁ……?』

行きたいのは行きたいよ?
でも行けなくない?!
隣歩けなくない?!?!


あぁ……平常心でいられない…。

蓮「ほら、月希もそう言ってるし、な?そろそろ行ってやれって。」

春陽「……忙しいから。」

ガーーーン

『だ、だよねっ、なんか蓮が変なこと言ってごめんね…っ!』

うぅ…、
忙しいんだよね…、仕方ないよね、

春陽「じゃ。」

蓮「……あー、おう。」

この時、春陽くんが私を見ていたことに私は気づかなかった。
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