White girl
とっさにしゃがみ込んで、掴まれていない方の腕で両目を抑える。
……やってしまった。
さっき目を逸らした時に太陽を直視しちゃった。
「…はぁっ…はぁっ…」
「悪ぃ!大丈夫か!?」
突然様子がおかしくなった私にとっさに男が駆け寄る。
原因が向こうにあったかもしれないとはいえ
私が人と違う体質なことはこの人は知らないし…
純粋に心配してくれていたのを私が無下にしていただけなんだ。
「……大丈夫か…?」
それなのに完全に自分が悪い事をしたかのようにバツの悪い顔をしている。
ちょっと申し訳ないことしたな……。
…けれど、やっぱり。この人と関わると自分のボロが出る。
「ごめんなさい。心配してくれるのは
ありがたいんだけど、本当に大丈夫なので」
そう言うと素直に手を離してくれた。
ほんの少し赤くなっていたけど、
それよりもあの体温が離れたことが何故か少し
さびしく感じた。