White girl

学校






あのあと私はすぐに教室に行き、
目薬をして痛みが引いたのを確認してから
机に突っ伏した。



さっきのあの男の目が脳裏に焼き付いてる…。


ぱっと見黒なんだけど、よく見ると紺色なあの瞳
見てると、本当に見透かされてるようで…。


……ていうか本当に誰なんだろ?


ぼんやりと考えを巡らせていると、ざわざわと教室に人が増えてきた。


「おはよっ!雫!」

「おはよーー」


頭上からわざとらしい明るい声が聞こえて身体を起こす。

「ミカ、マイおはよう」


「雫、今日もまたテンション低いね!笑」


「うっさい。」


ミカは無駄にうるさくて、さりげなく人を見下してくる。
明るめの茶髪でがっつりパーマをかけている。


「てか目、赤くない?どーしたの?」


この黒髪に紫のグラデーションをかけてる
女がマイ。


「さっき目にゴミ入っちゃって…」


「へぇー、お大事にね?」


…表面は優しく見せて、かなり腹黒い。






< 14 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop