White girl
学校
あのあと私はすぐに教室に行き、
目薬をして痛みが引いたのを確認してから
机に突っ伏した。
さっきのあの男の目が脳裏に焼き付いてる…。
ぱっと見黒なんだけど、よく見ると紺色なあの瞳
見てると、本当に見透かされてるようで…。
……ていうか本当に誰なんだろ?
ぼんやりと考えを巡らせていると、ざわざわと教室に人が増えてきた。
「おはよっ!雫!」
「おはよーー」
頭上からわざとらしい明るい声が聞こえて身体を起こす。
「ミカ、マイおはよう」
「雫、今日もまたテンション低いね!笑」
「うっさい。」
ミカは無駄にうるさくて、さりげなく人を見下してくる。
明るめの茶髪でがっつりパーマをかけている。
「てか目、赤くない?どーしたの?」
この黒髪に紫のグラデーションをかけてる
女がマイ。
「さっき目にゴミ入っちゃって…」
「へぇー、お大事にね?」
…表面は優しく見せて、かなり腹黒い。