White girl
「そーいえば!今日転校生来るらしいよ! 」
「まじで!?イケメン!?」
「それがねぇ……」
ミカがニヤニヤしてもったいぶっているから
白々しく、何何〜?とか言ってみる。
「柳凰の総長と副総長らしいよ!!!」
……なにそれ?
「…柳凰ってなに?」
「えぇ!?雫、知らないのやばいよ!!」
あー、はいはい。そういうのいいから。
マイも呆れたように見てくる。
「知らないよー(笑) なんなの?」
「柳凰ってねぇ〜…」
キーンコーンカーンコーン
ちょうどそこで先生が入ってきた。
「タイミングわりぃなー…。いこっ!マイ!」
はいよー、と二人が去っていく。
純粋に今のはちょっと先が気になる…。
別に柳凰どーのこーのはどうでもいいんだけど、
一番いいところで話が終わるのはちょっと複雑。
…まー、いっか。
私は一番後の一番窓側の席から、またぼんやりと外を見ていた。