White girl

再び

~仁 side~



「仁、出ようか」


そう声をかけてきたのは隣に立つ涼。

あいつが教室を飛び出して俺達を囲むように
人が群がっている。


俺の行動に呆然としていて、さっきの五月蝿さは消え去っていた。


…ちょうどいい。



一緒に廊下に出て暫く歩いていると先に涼が沈黙を破った。



「…珍しいね。仁が女の子に声掛けるの」


あぁ、と答えると涼は意味深な感じで
なにかあった?と聞いてきた。



「…朝、あいつに会った。」


ふーん、と相槌を打つと
次の答えがあるかのように視線を送ってくる。



「あいつ、何かあるぞ。そしてあの目……
見たことがある。」


「やっぱりね、調べてみる?」


あぁ、と素っ気なく返す。







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