White girl






2年以上経っても罪悪感が消えないのか、この話をする度に蓮さんは申し訳なさそうにする。


普通自分が辛くなってまで人の心配はしない
ものだけど…それでも蓮さんは、相変わらず会う度に私を気にかけてくれる。



……うーん。よし。

「ご飯にしよっか!」

いつまでもお通夜みたいな雰囲気でいられない

少し笑って蓮さんのセットされた頭をわしゃわしゃと撫でると、私はキッチンへ向かった。

後ろで、もー!という声が聞こえてきたけど
それを無視して、「何食べたい?」と聞く。

「……オムライス」


不貞腐れたような顔が歳を感じさせなくて、
フツーにかわいい…。


はいはい。と返事をして手際よくフライパンに手をかける。



……蓮さんがいてくれて本当によかった。

私の唯一の心の拠り所







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