White girl
危険
また目が覚めて重い腰をベッドから降ろす。
昨日は何故かいつもより乱暴に抱かれたせいでいろんな所が痛い…。
最悪な気分で1日が始まったわけだけど、
さらに今日は嫌な予感がする。
切実に休みたいと思いながらも…私は学校へ行く準備を始めた。
キッチンで朝食の準備を始めると、
珍しくあの男が早く降りてきた。
「おはよう…雫。」
「……おはようございます」
久しぶりに交わした朝の挨拶は、もともと悪かった気分をより一層悪くした。
あの気持ちの悪い目付きで私を見ている。
やっぱりこの嫌悪感は慣れないな…
私はさっさと出来上がった朝食を並べ、黙々と食べ始めた。
「…昨日、転校生が来たんだって?」
その言葉に、私は少し動きを止める。
「確か…柳凰、だとか」
なんで知ってるの…。
私は時々この男の情報網にゾッとする。
と、同時に昨日の夜の行為に納得がいった。