White girl

招待

~仁 side~





翌朝______…



登校中の車の中で
隣に座る涼がからかうように言う

「仁、ふられちゃったじゃん」

「うっせえ」

「でもあの子すごいね、色んな意味で。」



涼の言う通り…
女は普通、顔のいい者、強い者、金持ちに黄色い声をあげながら“いい物件”に媚びて群がる。


決して自意識過剰とかではなく、俺も媚びられる側だった。サル山の中で暮らしてると思えば気が紛れたが…

だからこそあいつの孤高な姿に興味が湧いた。


そして前から引っかかってるあの目の既視感…

拒まれるのは予想していたが、正直あそこまで潔いとは思わなかった。

…だからこそ更に面白ぇのか。





もしかしたら期待をしていたのかもしれない。

族とは違う、このクソつまらない日常生活に刺激をくれると____










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