White girl

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ドカッ


「…ッ……」


突っ伏していた机に衝撃が走り、目が覚める。


体を起こすと、そこにはキレてるミカとマイ

あぁ、蹴ったのね…

「てめぇ、よくも恥かかせたな!」

「私の彼氏、覇凰の人だから覚悟しとけよ!」



あーそういえばこの人相手にされなかったのか…そりゃ怒るわね。
間とりもつとか言ったけど、そもそも向こうが俺様すぎてどうにもできんわ…。

私はそう寝起きの頭でぼーっと考えた。

舌打ちだけ吐き捨てるともう一度机を蹴って二人は教室から出ていった。


…『ハオウ』ってなんだろう。


柳凰と響きが似てるからそんなもんなのかなーと私は呑気に考えていた。



…まぁこれで私の学校生活の友達ごっこは
終わったわけだけど…大丈夫かな?

「うーん………」

まぁいっか。
一年かけて周りとは一線を引き終わった所だし

あとは柳凰を避けるだけ…
特にあの横暴男。

あの身勝手ぶりは
今思い返してもムカついてくる。



ちょうどその時
黄色い悲鳴とともに例の二人が入ってきた。

席が近いので必然的にこっちに向かって来る。


昨日のことがあり、ちょっと身構えたけど…
私の予想はすんなり裏切られた。

こっちに話しかけるどころか見向きもしないでまた堂々と座っている。

涼って人は「おはよう」と声をかけてくれた
けど、その人もそれっきりだった



…これは諦めてくれたってことで合ってるよね?

その答えに行き着き、心の中で安堵の息を
漏らした私は、二日ぶりに安心して授業を最後まで受けた。





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