White girl
私を抱きしめる肩が震えている
「ごめん、ごめんな…」
謝るごとに私を抱く肩の力が増していく
「蓮さん、私は大丈夫だよ。」
蓮さんが来たおかげで冷静になって気付いたけど、手足の先が痺れている
たぶん取り乱したのは打たれた薬のせい。
そう思うと少し楽になった。
お互い体を離すと
蓮さんは私に泣き顔を見せないようにバッグから色々取り出してきた
包帯に絆創膏に消毒液に色んな錠剤…
「ふふっちょっとオーバーじゃない?」
「そんなことねぇよ。」
「……蓮さん怒ってる?」
私の言葉に、準備していた手を止める
「…んなことねえよ」
その声は、少し震えていた。