White girl
毎朝早く来ているから、今は運動部の朝練組くらいしか学校にいない。
私はそのまま中庭へと向かい、
木の下のちょうど日陰になっているベンチに座る。
外に出れるのは朝と夜くらいしかないので、
ここで読書をするのが日々の日課になっている。
……気付いてるかもしれないけど、私は人より肌が弱い。
まぁ慣れてきたから特に不便なこともないけど……。
この環境に適応したからか、
陽の下で楽しそうにしてる人を見ても何も思わなくなった。
もし、普通の体になっても“外で遊ぶ”ということはしないだろうな。
そんなことを考えながら本を読み進めている内に、
私は眠りに落ちてしまった____。