White girl



ちょっと待ってろ、といい洗面所から準備してきたのは湿ったタオル


「拭けるか?」と聞かれたけど手足が思うように動かない


「あー…お願いします。」


苦笑いで答えると、蓮さんはやっとそこで呆れたように微笑んでくれた


処置中あらためて見てみると、私の身体は見るも無残な事になっていた



手足首には赤黒い拘束の跡

所々に引っかき傷のようなもの

そして全身をびっしり覆うアザ

健全な肌よりアザの面積の方が遥かに広い

顔も抵抗した時に1発、目だけやられた


「…すごいやられっぷり」

仁に抱えられた時よりも自分の非力さを痛感した

「ははっ、私も鍛えようかな」

「お前…笑い事じゃねえぞ」


それは分かるけど、笑えるくらいの余力は出てきた


それに蓮さんの為にも辛い顔なんて
してらんない





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