White girl





それからというもの、詩音は私の身の回りの世話を何から何までやってくれた


…まぁ上手いか下手かは伏せておくけど。



でも、取り乱してもすぐ駆けつけてくれて…

あれから誰か一緒じゃないと眠れなくなってしまった私は、詩音がいてくれて本当に助かった。




_______そして6日目の夜



「そういえば、学校は?」

今までそれどころじゃなかったけど、いい加減学校も行かないとまずい。


「それなら大丈夫だよ!蓮が私のとこ含めて手配してくれてるから。」

私の体に包帯を巻きながらニコニコと答える


「けど、私は一週間だけなんだぁ…」

「…え?」

「私バカだから、そこまでは許してもらえなかったみたい」


えへへ、と少し寂しそうに笑う


「そっか…」

私もいつまでもこの部屋にいる訳にはいかない。


体の傷も、だいぶ治ってきた。


…初めてこの傷を見た時の詩音すごかったなぁ

『ひどい、こんなこと…辛かったね……。』

自分の事じゃないのに泣きじゃくって…



「…跡、残らないといいね。」

処置が終わったのか私の肌を優しく撫でる


「せっかく綺麗な肌なんだから…」


「…………」

別に跡くらい残ったって…。


そう考えてるのがバレたのか、
「女の子なんだから、自分を大切にして?」
と、軽く怒られた。





ありがとう、詩音…。




< 74 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop