White girl





「…俺はレンだ!」


れん…呼び捨てにしずらい…。


「私は雫。…レン、漢字どう書くの?」


率直に気になったことを聞くと、レンは黙ってしまった。


「……俺、字ぃ書けねえんだ。」


「え………そう。何歳?」


「15」


その言葉と、この時間帯にここにいるということで私は察しがついてしまった。



そのことに向こうも気づいて話を進める

「まぁそれで、総長に拾ってもらったからな!運がよかったぜ。…あと来いよ!案内してやる。」



どこに行きたいんだ?と聞かれて探検の意思を伝えると、
レンは案内しながら色々な事を話してくれた




ここに拾ってもらった時のこと

柳凰は全国No.1だけど、一時期No.2だったこと

柳凰は暴力に頼らず、正統派であること

今の仁と涼は三代目であること

…最近総長に女の影があること



色々な話を聞いて、段々ここの雰囲気が分かってきた


そして自分の知らないあの二人の一面にどんな感情をしたらいいのかよくわからなかった





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