White girl
二階に着くと、下からバイクのエンジン音と
がやがやした声が聞こえてくる
そろそろみんな帰ってくるな…。
ここで仁達を待とうと思ったけど、妙にドキドキしてきた。
これは恋とかじゃなくて、自分の肌のことで
喉乾いた……
朝から何も飲んでないのと緊張からか、急にその欲求が出てきた
確か私のバッグの中に水が入ってたはず。
そう思い、奥の扉に手をかける
ガチャリ
なんか今音が大きかったような……。
「……………」
「…雫ちゃん!?」
そこには相変わらず仏頂面の仁と、驚いている涼
バタン!!!
何やってるんだ私……。
咄嗟に部屋に入って扉を閉めてしまった
近づく足音
「ひっ…」
扉からものすごいオーラが……
けど、無理やり開けられる様子は無い
………逃げてちゃだめだ…。
私は大きく深呼吸すると、ゆっくりと扉を開けた