White girl
トントン
「え…?」
呼ばれて振り返ると、涼が笑いを堪えながら
『顔、顔、』とジェスチャーしてくる。
そこでやっと自分の顔の間抜けさに気づき、口をキュッと閉じた
歓声がまだ鳴り響く中、仁はもう背を向けて中に入っていった。
どうしたらいいの…?
軽くうろたえている私に、涼が中を指さす
その合図の通り中に入ったけど、まだ歓声は止まる気配がない。
すごい……。
あれだけの人を束ねているって…
憐の話を思い出して、トップに君臨する者の威厳を感じた。
「…どう?突然だったけど。」
どうってて…まさか仁の一言であんなに受け入れ
られるとは思っていなかった。
「あの…あの人たちは皆部下なの?」
「うん…部下っていうか仲間かな。一応下っ端からランク付けされてるけど、あんまりそれにこだわってないよ」
「そうなんだ……」
これが、仁と涼が創った柳凰