White girl
「雫、後で荷物まとめとけ。」
帰ってくるなり私を膝に乗せてソファに座った仁
私の右手を持ち上げて、眺めながら言う。
「なんで?」
言葉の意味がわからず、きょとんとしている
「今日から俺の家で暮らす。」
「…はぁ!?」
驚いて見ても表情は淡々としている
「夕方には出るぞ。」
「…拒否権は?」
「あるわけねぇだろ」
デスヨネー。
さっきの優しさがまるで嘘のように、仁の通常
運転っぷりは凄まじかった。
あの声はどこにいっちゃったの…。
仁のことに関しては反抗してもどうにもならないと学習したので、
私はため息をつくと荷物の準備を始めた