White girl
新しい家
「うわぁ〜……でっか…。」
そして私は今、大豪邸の前に立っている。
「何してる。来い」
あれからベンツに乗ってかれこれ30分
私は外国に来ちゃったような錯覚におちいった
仁に手を引かれて大きな玄関をくぐる。
広い吹抜けに大きなシャンデリア
傷ひとつ無い大理石の床
正面には赤のカーペットが敷かれた階段
…そしてとにかく広い。
「お帰りなさいませ。仁様。」
入るとすぐに、二十人くらいの人達が頭を下げる
はわあ〜…メイドじゃん!メイド!
それに執事まで…
使用人と興奮してる私をよそに、仁は奥へと私の手を引いた
「そういえば、ご両親は?」
「今は海外に飛んでる。明後日帰ってくるぞ。」
「そうなんだ…」
仁の両親……想像できない。
私が来ること知ってるのかな?
厳しい人だったら緊張するな…。
「着いたぞ」
それから目に映るもの全てに興奮してる内に、
ひとつの部屋まで案内された。