White girl
「どうも、仁の母の美麗(ミレイ)です〜」
そう笑う美麗さんはやっぱり20代にしか見えない
「もうこの子、チョー可愛いんですけど!!」
「いつまでもくっついてんじゃねぇ。」
そういう仁にベリっと美麗さんから剥がされた。
そしてそのまま後から抱き締められる
…恥ずかしいんですけど。
逃れようとするも、力が強くてかなわない
その様子を見て美麗さんが「あらぁ?」と
ニヤニヤしている
仁は恥ずかしくないのか…。
「親父は後から帰ってくるから、先に風呂
入ってこい。」
「そうね!それからご飯にしましょ!」
多分仁は私の肌のことを伝えようとしてるんだ。
…けど、まだあの“白”は見せられない。
仁も美麗さんも差別するような人だとは思わないけど、やっぱり私にはまだ早い。
私の考えを汲み取ったのか、仁が私の頭に
手を置く
「行ってこい。」
「…うん」
仕方ない、寝る前にまたお風呂に入ろう。