自分の正体
零:「前話してた由花っていう人?」
和:「そ。由花さんもそんなカッコしていたの。」
今の俺の姿は髪が腰ぐらいまであって、尻尾は地面から5センチ上までで毛の色は白
右目は横髪で隠れてる
杏:「あ、そうそう2日前に本の片付け手伝ってもらったじゃん。そんときに探してた本がね これなんだけど…」
零:「種族の図鑑…?」
杏:「で、最後のところに…」
星:「あ…載ってる…種族名は…白狼…?」
零:「あ…俺の姿って狼だったんだ」
説明文はこう書いてある
白狼とはそのままの意味で白い毛の狼。数がとても少なく私(著者)が知ってるのは由花さんだけだ。
白狼の力は相手の力をコピーできる。コピーできる数はほぼ無限大。由花さんによると
はじめはコピーできる数は少ないが次第にコピーできる数が増えるらしい。
白狼の種族は寿命がとても長く自分が死ぬ3年前に子供ができる。子供は男でも作れる。
ただし子供のできかたが私たちと全く違う。できかたは知らない
由花さんの生い立ちを少し話してもらった。
私は自分の記憶を映像にすることができるので、育ててくれた人のことは自分では全く覚えてませんが
力を使って知りました。私は白狼のおじいさんに育ててもらっていたみたいです。
おじいさんが屋敷の執事をしていたので私も小さい時からそこで働いてました。
私にあと五ヶ月で生まれる子供がいます。なのであと3年ぐらいで死んでしまいます。
子供は男の子で名前は零って決めてるんです。零。あなたに渡したいものがあるの。
だからこの本を書いた人の家に行って?
聖:「珍しいね。読んだ本の内容忘れてるなんて」
杏:「大体の本は最後のページって何も書いてないから飛ばしてたわ」