自分の正体
零:「ただいまー」
「「おかえりー」」
わざわざ玄関まで来てくれた。
ものすごく久しぶりだ…この家も…この人たちも…
杏奈:「へ〜綺麗だね〜」
母さんにジロジロ見られるのは結構恥ずい…
父:「疲れただろ?中入りな?」
部屋の様子は全く変わってない。
実家はこんなにも落ち着くものだったんだ…
零:「中学ん時のと…親友のさ莉宮って覚えてる?」
母:「もちろん零の数少ない友達だもんね」
父:「そういえば零がうちに友達呼んだのって莉宮くんだけだったような…」
言われてみればそうかも…莉宮に引っ付いてきたやつは何人かはいたけど…
零:「そいつが今日泊まるんやけどいい?」
母:「莉宮くんは…知ってるの?」
零:「さっき会った。普通に接してくれた。だから多分大丈夫。最悪…俺と再会したところの記憶…消すから」
父:「ま、零が決めたんだしいいよ。」
ピンポーン
零:「あ…来たかな…」
で迎えようとした時父さんに腕を掴まれた。
父:「もし莉宮くんじゃなかったらマズいから誰か確認してな。」
その質問に俺はうなずく。
俺はドアの覗きあなを見る。
相変わらず扉の前でニコニコしながら両手をブンブン振っている
そんなにおれの家来るのが楽しみなのかっていうぐらいニコニコしている。
はたから見ればただの変人にしか見えない行動だ…
小さいときからそうなのだが…小さいときはいいんだ。まだかわいらしいって思われるから。さすがに高校生になったんだし、しかも莉宮はそこそこ身長が高い。多分めっちゃ目立つ行動だろう…
ま、莉宮らしいっちゃそうなんだけど