5歳違い
約束の場所に着いたけど
どこにも海斗がいない。
少しあたりを探すと
遠くから海斗が歩いてくるのが見えた
「ごめん。待たせた」
「全然!それより話ってなに?」
「それは…歩きながら話そうか」
「いいよ」
5分くらい歩いたかな
時間がすっごくゆっくりに感じる
「「…………。」」
いや。喋れよ。
それとも私から声をかけるべき?
でもさっき「歩きながら話す」って言われたよね?
喋りかけるだけしてみるか
「あのさ…?話したかったことって?」
「あーそのことなんだけど」
「うん」
「単刀直入にいうけど。もう別れよ」
スッって言っちゃうのかい!
悲しさより驚きだよ。
「あーわかった。」
「うん。」
「そんじゃ、もうラインもお互いブロックってことで」
「あいよ。」
こ、こんな別れで良かったのかぁ?
という感じで花梨の恋は幕を閉じたのでした。