雪桜
二章

葬儀

「この度は残念ね、
お父さんとお母さんのこと、あまり気に病まないでね」

「いつでもおじさん達が力になるからな、。」

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葬儀は、あっという間に。
でも、長い時間にも感じた。

みんなは泣いてるのに、
私は全然泣かなかった。

悲しいのに、悲しくない…

目を瞑って、白い着物みたいな洋服を着てるお父さんとお母さんは、
放っておけばまたいつものように
目を覚ましそうで、寝ているだけな
ようにも見えて…

「はは、私…ばかみたい…。」

昨日…

雪桜を見た私。

あの男の人…名前なんだっけ。
分からない…分からないけど、
また会いたい。いや、また会える。

そんな気が、したんだ…。
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