未定
夜中に目を覚し母の布団を見に行った。『まだ帰って来てない…』時計の針の音だけが聞こえる静な夜…。こーゆう時は何故だか急に寂しさと怖さがフッと自分を襲って来る。テレビの音を少しだけあげタイマーにして布団に入りまた目を瞑る…。どれ位たったんだろう?テレビはもう消えていた。布団から出ようとした時、遠くの方から何か聞こえてきた…耳を澄ましているとだんだんハッキリ聞こえてきた。『母だ!』辺り一面に響き渡る位の大きな声で、おじさんと喧嘩している。それから数分もたたないうちに玄関の扉が開いた…。『おじさん』とは母の男で、私の人生に土足で踏み込んできた男。この男には妻子があり母とは不倫になる。しかも奥さんは目が不自由で家事など余り出来ないので週に二回程、母が家事の手伝いをしに男の家にまで行き、奥さんと普通に接し仲良くお茶を飲んでいるなんて…。男も最悪だが母も最低だ。