小悪魔な彼


―カランッ…


「早いな。」


「そりゃ新作と聞いたら速攻行くさ♪」


「ほんとかよ?」


よっちゃんはクスッと笑うと
カウンターの席へ招いてくれた。


よっちゃんがくれた新作は
甘い香りが漂うココア。


「これって…ココアだよね?」


「ただのココアじゃねーけどな?」

私はわけがわからないままココアを口に含んだ。


「…んっ!!なんか美味い!」


「なんか美味いてなんだよ(笑)」


「なんか…濃厚じゃん!普通のココアより!」


よっちゃんは誇らしげに微笑むと

「特製の2種類の生クリームが入ってるからな」


と言った。


「なるほどね。」


どうりで濃厚なわけだわ。


< 16 / 338 >

この作品をシェア

pagetop