小悪魔な彼
―カランッ…
「早いな。」
「そりゃ新作と聞いたら速攻行くさ♪」
「ほんとかよ?」
よっちゃんはクスッと笑うと
カウンターの席へ招いてくれた。
よっちゃんがくれた新作は
甘い香りが漂うココア。
「これって…ココアだよね?」
「ただのココアじゃねーけどな?」
私はわけがわからないままココアを口に含んだ。
「…んっ!!なんか美味い!」
「なんか美味いてなんだよ(笑)」
「なんか…濃厚じゃん!普通のココアより!」
よっちゃんは誇らしげに微笑むと
「特製の2種類の生クリームが入ってるからな」
と言った。
「なるほどね。」
どうりで濃厚なわけだわ。