小悪魔な彼


「あのー…話って?」


私は思い切って口を開いた。

ゆかりちゃんからの電話で私はここにやってきた。


「話したいことがある。」
そう言われたから…


ゆかりちゃんは,遠慮がちに私を見る。
その仕草にドキッとした。


大きな丸い瞳で覗き込む。
こんな表情で小森くんを見るんだろうか…
なんてふと考えてしまったから。


こりゃ重症だ,私。
頭の中が小森くんで埋まっている。




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