小悪魔な彼
「お前みたいなのをちゃんと好きになってくれる人だっているよ。」
「…そんなはず…」
その時だった。
――カラン…
「あのぉー…」
「あ,すいません。今ちょっと準備中なもんで。」
「あ,すみません!!」
するとよっちゃんが呼び止めた。
「あの,何か御用ですか?」
確かに。なんかあったから入ったのかもしんないよな。
私は気にせずココアを飲む。
「あ…えっと,小笠原さんのお宅を探してて。ここの近くだと思ったんですが……」
「ぶっ!!」
私は思わずココアを吹き出し…そうになった。
私は驚いてドアのほうを見る。
そこには……
細身の背の高い少年が立っていた。