小悪魔な彼
「あれ?」
「どうかしました?」
小森くんの声に振り向いた。
「いやあの…靴は脱がないんですか?」
ああ,そのことか。
「はい。うちかなりの外国スタイルなんで…靴は履いたままで。」
親父がやたらとこだわってたこと。
とにかく欧米式にしたかったらしい。
「そ…そうなんですか…。」
小森くんは慣れない様子で私の後ろに続いて歩く。
花瓶やら壁にかけられた絵を
「おぉー」とか「ほぉー」とか言いながら(笑)