小悪魔な彼

ゆかりちゃんに再び電話すると、ここの倉庫に来るように言われた。


今日のお詫びがしたい。
とかいきなり大人しくなっちゃって…


明らか怪しいけど、
私だって話したいことがある。


だから、怯めない。


なのに…


呼び出した場所には誰もいない。

どういうことだ?


―コツ…コツ…コツ…


背後からヒール特有の
靴の音が聞こえて


私は振り向いた。



< 288 / 338 >

この作品をシェア

pagetop