小悪魔な彼
車を運転してくれている途中、
私たちは無言だった。
気まずかったからでも無くて、
もう喋らなくてもわかる気がしたんだ。
ただ、近くにいるだけで幸せだった。
逆に沈黙が居心地よく感じた。
「着きましたよ。」
そこには、相変わらずデカイ我が家。
「葉山さん…心配してるかな?」
「大丈夫です。俺が上手く誤魔化しておきましたから。」
なんて言って笑う仕草が、
みた胸をときめかせる。
駄目だな、私。
小森くんのこと、相当好きだ。